拾った子猫を自宅で保護する時の注意点

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子猫を保護したら、まず月齢を把握することが大切です。

子猫の特徴から月齢を見分けてくださいね。

子猫の月齢を把握しましょう

保護した子猫の月齢によって、お世話の仕方も変わってきます。

授乳期と離乳期では、内容も変わってくるので子猫の月齢を把握することはとても大切です。

生後2日〜3日

  • へその緒がついている
  • まだ目が開いていない
  • 耳も聞こえない
  • 排泄が自力でできない
  • 体重100〜150グラムほど

生後1ヶ月未満

  • 目が見えるようになる
  • 耳が聞こえる
  • よちよち歩きをはじめる
  • 体重400〜500グラムほど

生後1ヶ月〜2ヶ月

  • 自分で排泄ができる
  • 体重550〜700グラムほど
  • 1ヶ月目から乳歯が生えて、2ヶ月目で生え揃う

生後3ヶ月〜5ヶ月

  • 乳歯が抜け始め、永久歯に生え変わってくる
  • 瞳の色が子猫独特のキトンブルー(青い瞳)から、猫がもつ本来の瞳の色に定着してくる
  • 元気に走り回る
  • 耳がピンと立っている

生後6ヶ月〜

  • 6ヶ月目から永久歯が生え揃う
  • 猫毛がふわふわからサラサラした毛に生え変わる
  • 体が大きくなり顔つきも成猫らしくなってくる

以上のように子猫の成長は、生後1歳未満のうちに大きく変わります。

特に、生後4週間までは体重が1日に10グラムずつ増えるので成長のスピードが早いです。

これらを参考にして大体の月齢を把握してくださいね。

子猫をひろったらまずやるべきことなど、詳しく下記のブログでご紹介しているので参考にしてみてください。

子猫に食事を与えるポイント

どれくらいの月齢の子猫かによって、猫に与える食事も変わってきます。

動物病院へ行く場合は、獣医師さんからの指示をもらうことが良いでしょう。

もしもなんらかの事情で動物病院に行けない場合は、食事にも注意が必要なので以下のことを参考にしてみてください。

子猫用のミルクを与える

月齢が低い猫や体重が400グラム未満の子猫は、のどが完全に開いていないので固形のものがまだ食べられない可能性があります。

400グラム未満の子猫や月齢が極端に低い猫には、子猫用のミルクが必要な場合があります。

子猫用のミルクがないからといって、人間用の牛乳を与えないでください。

子猫は牛乳の成分を分解できないので、牛乳をそのまま与えてしまうと下痢や脱水症状をおこす可能性があるので、子猫用のミルクを与えてあげてくださいね。

コンビニでも取り扱っている場合もあるので、探してみてください。

子猫用のミルクを与える際の注意点

子猫が自力で舌を使ってミルクを飲めない場合は、子猫用の哺乳瓶でミルクを与えてください。

ミルクは母猫の母乳に近い38℃のお湯で作ります。

哺乳瓶は小さいサイズのものがおすすめです。

大きすぎると温めたミルクが冷めてしまう可能性があります。

ここで、もうひとつ注意が必要です。

決して子猫をあお向けにさせて飲ませてはいけません。

猫は人間と違って身体のつくりが違うため、あお向けだと気管に入ってしまうおそれがあります。

必ず、すわった状態で与えましょう。

ミルクを飲ませる時間の目安として、生後2週間くらいまでは2〜4時間おきに、生後2〜3週間になると4〜5時間おきに飲ませてください。

もしも上手に飲めなかったら、間隔を短くして飲ませてあげてくださいね。

どうしても哺乳瓶で飲めない子もいると思います。

その場合は写真のようなシリンジで飲ませる方法もおすすめです。

シリンジを持っているご家庭は少ないと思います。

ホームセンターなどには売ってある場合が多いですが、動物病院の先生に相談してみてください。

もしかしたらもらえるかもしれません。

子猫用のフードを与える

生後1ヶ月〜2ヶ月の猫には子猫用のウエットフードまたはドライフードをお湯でふやかしたものを与えましょう。

なるべく栄養素が高く消化のいいものをあげてください。

水分補給は新鮮な水を常温で与えましょう。

生後2ヶ月以降には、子猫用のウエットフードとドライフードを一緒にまぜたものを与えましょう。

今までミルクややわらかいものを食べていた猫は、硬く歯ごたえのあるドライフードをいきなり上手には食べられません。

はじめはウエットフードとドライフードをまぜたものをあたえ、なれてきたり食べられるようであればドライフードだけにしてもいいと思います。

子猫は胃が小さく、一度にたくさんごはんをたべられません。

1日3〜5回程度に分けて少しずつ与えてくださいね。

保護スペース

子猫が安心できるように保護スペースをつくりましょう。

子猫が部屋の中を動き回らないようにダンボール箱などに入れて行動を制限します。

保護スペースをつくろう

ケージを持っていればケージに入れてあげればいいですが、持っていない場合は、ダンボール箱やプラスチックのケースなどで代用できます。

保護スペースの底には、やわらかい毛布やバスタオルなどをたたんで敷いてあげましょう。

このとき、毛布やタオルなどをなるべく多く入れることで猫の体温低下を防ぐことができます。

特に生後1ヶ月未満の子猫は体温調節がうまくできないので、冬場は毛布やバスタオルと一緒に使い捨てカイロ・湯たんぽ、もしくはペットボトルにお湯を入れたものをタオルでつつんでいれてあげましょう。

もしも猫が落ち着かない場合は保護スペースの上に布やバスタオルをかぶせてあげてください。

そうすると、かくれる場所ができるので猫は安心できます。

トイレのポイント

離乳前の子猫はトイレを自分でできません。

離乳前と離乳後のトイレについてご紹介しますね。

生後1ヶ月未満(離乳前)

排泄の補助が必要です。

離乳前の子猫など、子猫によって自分で排泄がうまくできない子もいます。

ティッシュペーパーやガーゼ・タオルなどをぬるま湯に浸し軽く絞ったあと、おしりをやさしくポンポンと刺激をしてあげます。

乾いたものでおしりを拭くと赤くなってしまうので、必ず湿らせたもので拭いてあげてくださいね。

子猫がミルクを飲まない場合は、トイレを我慢している可能性があるので適度に排泄させてあげましょう。

生後1ヶ月〜成猫(離乳後)

トイレを作ってあげましょう。

離乳した子猫は自分で排泄ができます。

猫用のトイレやトイレ用の砂を持っていない場合は、猫の大きさにあった箱にキッチンペーパーまたは細かく裂いた新聞紙などを敷いたもので代用してあげてください。

このとき、ダンボールなど紙製のものをトイレに応用する場合は、ポリ袋やビニールシートなどを先に敷いてくださいね。

また、ほかのペットを飼っていてペット用のトイレシーツがある場合はトイレシーツをトイレとして使用してもいいと思います。

トイレを保護スペースに設置してあげてください。

はじめはトイレで排泄できないかもしれません。

猫がソワソワしていたり、いかにも用を足そうとしている場合は、トイレに連れて行ってあげてください。

次第にトイレの場所を覚えてくるので根気よく教えましょう。

子猫を拾ったけど、飼えない場合

子猫を保護したのはいいけれど、自分の家では飼えない場合もありますよね。

本当はそのまま一生飼ってあげたい!でも、同居している家族の同意が得られない。

賃貸であれば、ペット可の物件に住んでいない。大家さんの許可が下りない。猫が大好きなのに猫アレルギーで飼えない。

などさまざまな事情があるでしょう。

このように、どうしても飼えない状況になった場合の方法としていくつかご紹介しますね。

近所の人や知人に声をかける

まずは、猫を飼ってくれそうな隣人や知人がいる場合はひきとってもらえないか声をかけてみましょう。

声掛けの際は、拾ったときの様子や子猫の健康状態などしっかり伝えることが大切です。

SNSなどインターネットで里親さんをさがしてみる

近年の里親募集はインターネットでの募集が一般的です。

里親募集サイトを使用するときは、利用条件がちゃんと整備されているか、譲渡実績は十分か、掲載情報は信用できるものか、といった重要なポイントを慎重に見極めてから決めると安心です。

動物ボランティア団体に相談する

なかなか新しい飼い主さんがみつからない場合は、動物ボランティア団体などに相談する方法もあります。

近くにないかインターネットで調べてみてくださいね。

最近はボランティアさんがかなり増えてきているのできっとみつかると思います。

すぐには里親さんがみつからないかもしれないので、里親さんがみつかるまでは責任をもってお世話してあげてくださいね。

まとめ

子猫を拾って自宅で保護する時の注意点についてご紹介しました。

迷子の子猫を見つけた場合、一時的な保護であっても迅速かつ適切な対応が大切です。

月齢が低ければ低いほど、お世話が大変かもしれません。

手のひらに乗るほどの小さな命を守るため、

どうか最後まで責任と深い愛情をたっぷりそそいであげてくださいね♡

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